中学校時代

中学校は家の近くの公立中学校に通ったのだが、そこでもまた僕はいじめられてしまった。過度なストレスによる体調不良が続き、しだいに学校を休みがちになり、中学2年生の時についに不登校になってしまった。

 

不登校になると毎日1日中ゲームするようになった。というか何もやる気が起きず、ゲームしかできないようになってしまったというほうが正確かもしれない。

 

そんな時、父が図書館から手塚治虫ブッダという漫画を借りてきて、それを読んでみた。それまで僕はお釈迦様の名前は知っていたが、具体的にどういう人生を送った人なのかまるで知らなかった。僕はこの漫画を夢中になって読んだ。そして仏教のことをもっと知りたいと思うようになった。

 

中2の途中で埼玉県の川口市に引っ越すことになり、南浦和駅の近くのフリースクールに通うことになったのだが、話すことを強要されたため、通うのをやめた。その後、家の近くの公立中学校の相談室に通うようになった。しばらく通った後、そこの相談員の人に本を音読するというのに挑戦して、その日に声を出して本を読めるようになった。

 

スクールカウンセラーの紹介で、中2の頃から東京医科大学病院小児科に通院するようになった。そこでアスペルガー症候群に関する資料を渡されて、それを読んでみたら

(これまんま自分のことじゃん)と思った。僕は小さい頃から親に自分の興味のあることを一方的にしゃべり続けたり、服を着る順番にこだわりがあったり(今日はこのシャツで明日はこのシャツでという感じ)したのだが、なぜ自分がほかの子と違ってそういう傾向にあるのかがわかって、正直ほっとしたのを覚えている。